工作機械(しゃちょ〜)

ロボットを加工するのに、旋盤(せんばん)、フライス盤、ボール盤があれば、一通りの加工はできます。旋盤は、マザーマシンと呼ばれるように、全ての工作機械の母です。部材をチャック(機械に固定すること)し、グルグルと回転させ、そこに刃を当てて切削する機械です。機械を構成するものや道具類は全て旋盤加工から始まります。旋盤を作るにも旋盤を使う。これがなければ、何も生まれなかったほどの機械です。
自分が大学時代、これらの工作機械に初めて触れた時、まず一番最初に言われたことは「服装:スカートやサンダルはNG。服の裾はズボンに入れる」「髪型:長い髪は帽子に入れる」「清掃:使った後は、使う前より綺麗にして返す」でした。高速に回転している機械に一旦服や髪を巻き込まれると,簡単に腕が飛んでいきます。。。ぅわっ!痛そ!
大学2年で取得する基礎実験(一通りの工作機械の説明と使い方を習う)を受けないと工作機械は使っちゃいけない。というルールだったのですが、NHKロボコンやらで、大学1年生の時から使わなければならなかったため、学年を偽って工作室に入っていたのを思い出します。(多分、バレてたと思うけど)
そんなこんなで、長年工作機械を使っていると、図面の描き方ひとつで、作者(図面を描いた人)のスキルが分かっちゃいます。下手な人が描いた図面は、加工の際に、必ず電卓で必要な寸法を再度算出する必要があります。時には、絶対に不可能な加工を要求されることもあるし。「狭い穴の先に、デカい穴を空けろ」とか。どうやって削るんじゃぃ!