市民メディアサミット06(しゃちょ〜)

9月8日19:00〜22:00に、横浜ZAIMにて市民メディアサミット06が開催され、私も僭越ながら「市民メディアはロボットを救えるか?〜業界の苦悩と夢〜」というタイトルでパネルディスカッションを持たせてもらいました。
座長:山崎文敬(株式会社イクシスリサーチ)
司会:新村様(オポチュニット)
パネラー:宮本様(神奈川県企画部京浜臨海部活性推進課)
パネラー:園山様(T-D-F)
のメンバーで、普段ロボット関係者が語ることのない負の面を市民メディアの方々に知ってもらい、市民メディアを巻き込むことで何が出来るか?そして今後ロボット(ビジネス)をどういう方向に持っていけばよいか?を議論しました。
市民メディアの方からは、かなり厳しいご意見も頂きましたし、何が問題なのかを共有することも出来ました。
その中でも「ロボットの定義」という話題が挙がった際に、会場の皆様にも一人ひとりの考えをお聞かせいただきましたが十人十色。
・制御下で動くもの
・人間の作業の代替・補助的なもの
・目的を達成するもの
・身体能力を拡張してくれるもの(道具)
・ある範囲内で一定の判断を自ら行うもの
・生物を機械化したもの
・そもそも定義もしてはいけない
などでした。
この辺りが曖昧だから、外部(ロボット関係者以外、市民)から、ロボット業界に話題(要望)を持ち込めないという声がありました。声をかけようにも「それはロボットではないですねぇ」と返答されるかもしれないとのこと。
これはロボット屋にとっては大きな問題です。ただ、経産省がいう「モータ・センサ・コンピュータを搭載している」という定義では、それは説明が出来ていないとも思います。
ただ、現時点で「ロボットの定義」を決めるのは難しいですし無理です。立場や環境によってロボットに持つイメージも変わるので、それをひとまとめにするのではなく、個々の場において定義するのが良いのではないでしょうか?
むしろ、下手にロボットの定義を持ち出す(振りかざす)のではなく、ロボットのイメージを壊して、ロボットを主体的に考えず(つまり、ロボットに何をさせるのか?ではなく、困っていることに対してロボットが使えるか?必要か?)、広く市民の声を聞く必要がありそうです。
我々ロボットエンジニアは、当たり前ですが、何をするにもまず「ロボット」を主語にしますが、それが逆に我々の首を絞めているのかもしれません。
しかし、我々ロボット屋は市民からの声がないと、何を作れば良いのか?は見えてきません。我々も市民からの情報(要望)を待ち望んでます。
今回のような市民(メディア)との接点を増やし、双方向性の情報交換が出来ればと思っております。このブログ上でも結構ですので、要望、お困りのことがあれば、何でもメールください。