機材搬入(しゃちょ〜)

現場に投入するロボットは、小型軽量が望まれます。
長大橋(大きくて長い橋)だったりすると、検査路が地上高50m、橋長1000m以上だったりします。
その真ん中に行くには、麓から高さ50mのらせん階段を上り、500m程歩かなくてはなりません。手ぶらで行っても、途中で1回、休憩を入れたくなる移動距離です。
そんな場所ですから、デカくて重いロボットは、嫌がられます。
当然、朝に入ると、夕方まで麓には降りてきません。昼食も予め持参して登ります。
一番大変なのがトイレ。
現場にはトイレなんていう小洒落たものは無いので、前日夜から体調管理して臨まないと大変です。水分摂取控えめ。
間違っても前日夜に飲み会なんて入れられません。
以前、全くの別件で、我々が開発した「機材が多いロボット」を現場投入するお手伝いをした際、弊社側が私を含め2名、現場側が2名の計4名。先方が、背負子を4個用意してくれてました。
「えっ?僕らも運ぶの?」
私を知っている方は、私の体格を見てお分かりのとおり肉体派ではありません。中学高校時代と陸上部の短距離選手だったので、逃げ足だけは誰にも負けませんが、重たいものは持てません。
そんな時は、最近話題の「積極的平和主義」ならぬ「積極的戦力外通告」を希望します。
自分でも運ぶのが嫌なロボットはダメですね。