プロジェクタの黒(しゃちょ〜)

社内でプロジェクタの消費電力の話題になりました。
プロジェクタは明るい部屋でも良く見えるように、より明るい光源を使います。明るさの単位はlm(ルーメン)。
値段の高いプロジェクタは2000lm以上ありますが、消費電力も数百W。小型(手のひら)サイズであれば100lm程度。消費電力は50W〜100W。超小型は10lm程度。室内照明だと小型サイズの光量が見える(判別できる)限界です。
投影画像に黒が多いと、消費電力は下がるのでしょうか?
投影される画面の黒は、黒いです。

。。。あれっ?光で黒を出すのって、どうやるの?
絵の具はRGBを混ぜると黒くなりますが、光はRGBを混ぜると白(透明?)になります。
テレビやモニタは背景が黒なので、何も色を出さなければ黒ですが、プロジェクタの背景は白(スクリーンの色)だよ???
よぉ〜く、よぉ〜く、上の画面を見ると。。。
黒が黒じゃない。背景の色です。黒はスクリーンの白です。
青い壁に投影してみると、

ぱっと見は黒ですが、やはり良く見ると、青い壁の色です。
試しに、黒いパンフレットを置いてみると、

全然、黒くないじゃん!
プロジェクタの黒は、(当たり前ですが)ソコには光が当たっていないだけ。我々が黒だと思い込んでるんですね。

物体の色というのは、その物体自体がその色を発しているのではない。というのは定説です。
りんごの赤は、りんごが赤いのではなく、光があたると赤色だけ反射して、それ以外の色は吸収されるから、人の目には赤く見えます。
なので、光が当たらない(真っ暗な)部屋では、りんごも真っ黒(見えない)です。
偏光フィルタで特定の色を当てると、違う色に見えたりするのも、そういう理由です。

話を戻して、テレビやモニタは、走査線で、その場所場所に光を当てたり、その部分だけが発色するので、黒を表示していると消費電流は下がりますが、プロジェクタのランプは、どう見ても常に光りっぱなしです。
これって、黒を表示しても、消費電力はさがるのでしょうか?かなり、どうでもよいネタですが、誰か知っている人がいたら教えてください。