白蟻防除ロボ(しゃちょ〜)

昨日、「かわさき・神奈川ロボットビジネス協議会」が開催され、経産省のサービスロボット助成事業に採択されたアサンテの白蟻防除ロボの紹介がありました。
なるほど、白蟻は「蟻」という字が使われているけど、蟻ではなくゴキブリの親戚なんですね。
阪神大震災の時に、白蟻被害を受けていた家と、そうでない家の倒壊率は約4倍の差があり、被害を受けていた98%の家は倒壊したそうです。アメリカでは白蟻防除は、家の売買時に義務付けられているそうです。
ということで、平常時→災害→救助→復興→平常時というサイクルにおいて、救助時のロボットを、平常時の災害被害を最小限に食い止めるという意味での白蟻駆除への適用は、割と理にかなっているような気がします。
壊れてから助けるのではなく、壊れないように日頃からメンテする。これを同じロボットで対応。

で、アサンテさんからのロボットへの要求は、おもしろいことに、技術的要求は全くなく、運用要求ばかりでした。そして、ロボットの役割が白蟻防除自体だけでなく、会社の営業効率アップへ寄与させるというのも、我々ロボット屋ではあまり考えない点で、非常に新鮮でした。
まさに、技術指向ではなくコンテンツ(目的)指向であることを物語ってました。今後も、注目したいと思います。