金属の材質(しゃちょ〜)

ロボットのギヤや構造材を金属で作る際、候補として挙がるのが、アルミ(ジュラルミン)、ステンレス、真鍮だと思います(チタンやマグネシウム合金もありますが)。その中で一番扱いやすいのがアルミ(ジュラルミン)かと思います。入手性も良く、比重も2.7と軽いし、安い(今は、どんどん値上がりしてますが)。といっても、アルミ一つをとっても種類は様々。その中でも一般的なのがA2017、A5052、A7075。
A2017は超ジュラといい、硬度が高いですが、アルマイト処理が難しい。
A5052は耐腐食ジュラで、アルマイト処理との相性が非常に良いです。
A7075は、超々ジュラで、硬度が非常に高いです。
じゃぁ、全部アルミで作っちゃえば良いじゃん。ステンレスとか真鍮は必要ないじゃん。と思われる方、実はそうではないんです。
ラジコンサーボなどに組み込まれている金属ギヤ。樹脂ギヤに比べて強度が高く壊れにくいものですが、よ〜く見ると、2種類の材質で作ってあることに気づくかと思います。実は、金属には相性があるのです。それは、電位差の問題。電位差が大きいものを組み合わせると腐食が起きます。簡単に組み合わせ例と、○×を書きますと、
アルミ(ジュラルミン)と真鍮:○
アルミ(ジュラルミン)とアルミ(ジュラルミン):×
アルミ(ジュラルミン)とステンレス:×
ステンレスと鉄:○
ステンレスと真鍮:○
鉄と真鍮:○
です。