国土交通省次世代社会インフラ用ロボット現場検証(しゃちょ〜)

2015年11月2日に静岡県の蒲原高架橋にて「国土交通省次世代社会インフラ用ロボット現場検証」が開催されました。
当日は13件の応募のうち8件がキャンセル(←どういう理由?)とのことで5件が検証を受けました。
今回の検証の大きなポイントは「現場で使えるか?」という点。
そのためには一部の技術だけを完成させたのでは駄目で、現場点検員が実際の点検業務を行う上でその技術を導入することによってトータルメリットが得られるか?が求められています。
なので、どんなに高度な技術を使っていても、それが日々の点検環境下で安定して動作しなくては駄目だし「一部しか点検できない技術で残りは作業員による人力」のようなものでも駄目です。
そういう検証なのに、朝9時ごろは、台風のような大雨&大風。
我々のシステムは風雨には全く影響されませんが、ドローンは致命的だなぁ?と思っていたら10時には風雨もやんで穏やかな天気になってきました。
審査員や業界の見学者など総勢200名弱が集まり、1件1件審査されていきます。

我々の検証は、対象橋梁が現場と違うため(我々は鋼桁対象、現場はコンクリート橋)、モックアップを使っての検証となりました。

とはいえ準備万端だったのでノートラブルで全ての機能のデモを行いました。
本研究開発は4年プロジェクトで国からの委託/補助を受けておりますが、2年目(今年度)でステージゲートというフィルタリングがかかります。今年で一定の成果が得られないと次年度以降の支援が打ち切りとなります。
そんなプレッシャーの中での今回の検証ということで、ここ数か月、デモが失敗しないように各技術の完成度を上げていくのに苦労しましたが、無事、一通りの技術が完成域に達し、これからは実用化に向けた小型軽量化、低コスト化、実運用に向けた整備などを進めていく予定です(ステージゲートを通過すればの話ですが・・・)。
いづれにしても、現時点で、既に我々の技術に興味を持っていただいている道路事業者様も複数いらっしゃるので、その結果如何によらず事業展開していこうと思います(←だからといって、支援打ち切りはしないでね)。