遠隔操作(しゃちょ〜)

最近「指でつつける衛星」が話題になっていますが、宇宙に持っていく機器は、一度宇宙空間で放出すると、誰も触れないということで、何重にも安全対策がされた遠隔操作、または半自立なシステム(ハヤブサはこっちですね)になっています。
ロボットも、人が立ち入れない場所へ投入するロボットは、このような宇宙機器に似ています。
しかし、たかだか、狭い場所へ投入するシステムのために何重にもフェールセーフを組んでいると、そもそも、作業の質とコストのバランスが崩れ、結果として使い物になりません。
そこで、基本的に弊社では「有線」を最初にお勧めします。最悪、引っ張れば回収できます。
どうしても「ヒモ付」だと具合が悪い場合に限り「無線」としますが、1系統では不安です。先日の成果発表会では、無線を2系統(無線LANFOMA回線)用意し、無線LANで途切れたら、FOMA回線に切替えるシステムとしてあります。
なぜFOMAかというと「福島第一原発付近のFOMAアンテナが早々に復帰するから」という理由でした。
通常の工場や社会インフラ検査では、他のキャリアでも問題ないと思います。
最近の携帯電話網はかなり回線速度が速いです。無線LANから切替えた際に、トラフィックに対して回線速度が足りないのでは?と危惧していましたが、何の問題もなく置き換えられました。
もちろん、どちらも不安定な通信手段ですので、ロボット側のフェールセーフ対策はしっかりされていますけど。