ジョッキーロボット(しゃちょ〜)

昨日、NHKのドバイ特集で放映されて、今まで秘密裏に動いていたプロジェクトが事実上のプレスリリースになってしまいました。我々は、ドバイでのラクダのジョッキーロボット開発のお手伝いをしてます。
以前から、あちこちでニュースで取り上げられていて知っている人も多いとは思いますが、賭け事が禁止されているイスラム圏のドバイで、ラクダレースが度々開催されていたのですが、海外から子供を買ってきて、ジョッキーとしてラクダに乗せていたら、人権侵害ということで国連から「ダメ」と言われ、現在はロボット化が進んでいます。
そもそも、なんで賭け事が禁止されている国で、賭けの対象となるようなラクダレースが開催されているかというと、元々、アラブの国ではラクダの放牧が盛んだったけど、徐々にそういう人たちがいなくなり、現在では野生のラクダはドバイにはいないと言われています。放牧で転々と移動している人もいないです。そのため、王様が、伝統文化の保護ということで、ラクダレースを主催し、優勝者に賞金を出すといったやり方で、事実上、ラクダオーナー(元は放牧民)をバックアップしているという経緯です。
ドバイには現在、世界一高いビルを建設中ですが、その直ぐ傍に、1周8kmもあるラクダ専用のレース場があります。バックストレートを走っている時なんか、メインスタンドからはラクダの姿は見えません。まぁ、余興の一つなので、スタートとゴールさえ見ていれば良いのでしょうが。
では、どうやってジョッキーロボットを操作しているかというと、ラクダが走るコースの内側に、アスファルトのコースがあり、そこを、操縦者が車で併走しながら、信号を送り、ムチを叩くというわけです。ラクダの集団が走っている横を、車の集団が走っている姿は滑稽です。