「ロボットが仕事を奪う」説(しゃちょ〜)

日頃からロボットを現場に投入していていますが、先日、とある橋梁にロボットを投入した際に、ロボットで点検している様子を役員の方々が視察にいらっしゃるとのことで、高所作業車を投入し、そちらから視察してもらいました(点検通路は狭く、作業員以外がウロウロできないので)。
しばらく高所作業車で視察をしてもらっていると、おもむろに隣にいた高所作業車のオペレータさんが
「あれって、点検ロボットですか?」
と私に質問してきたので、「はい、そうですよ。」と答えると、
「どんどんロボットに置き換わっちゃうんですかね?おかげで最近、めっぽう仕事が減っちゃいましたよ〜」
とのこと。
いやいや、まだロボットでの点検なんて始まったばかりだし、すでに仕事が減っているのは、多分、別の理由・・・。
おまけに「ロボットで点検」といっても、人減らしをするような省力化(省人化)はしておらず、作業の効率Upが主目的なロボットなので、我々が投入しているロボットが入ったからと言って、作業員の人数が減るわけではありません。
10年とか20年といった長いスパンでは作業員も不足してくるので、少人数で点検できるような枠組みに徐々に変わってくるとは思いますが、現在のロボット化は主に「未点検箇所の点検」や「効率化によるコスト削減」です。1橋あたりのコストは下がるかもしれませんが、やるべき橋数は増えるので、トータルな需要はあまり変わらない気がします。いや、むしろ増えます。
いっそのこと、高所作業のオペレーターさんが、ロボットオペレーターも兼ねてくれると助かるのですが。
そんな高所作業車を上から撮影。